葵S

スプリント（短距離）競走で、3歳馬限定の重要なレースとして位置づけられています。

2018年に新設されたレースで、それ以前はオープン特別競走として行われていました。

スプリント競馬の活性化や3歳馬の短距離路線を充実させる目的で重賞に昇格しました。

NHKマイルカップや3歳クラシック路線を避けた馬たちが集中するレースとなっています。

葵S
ＧⅢ
京都競馬場　芝　１２００ｍ
３歳　（国際）
指定　別定
波乱度	１人気信頼度
★★★★	★★

傾向・予想ポイント

1. 人気馬の傾向

• 人気馬の信頼度は中程度
  葵Sでは、1番人気馬の勝率や連対率（1着・2着）はそれほど高くありません。中穴（4～6番人気）の好走が目立つレースで、波乱の要素があります。
  • 過去のデータでは、上位人気が安定する年と、人気薄の台頭が見られる年が混在しています。

2. 脚質の傾向

• 先行馬が有利
  京都競馬場の芝1200mは直線が短く、先行した馬がそのまま粘り込むケースが多いです。
  • 逃げ馬も好成績を残していますが、ペースが速くなりすぎると差し馬のチャンスが生まれることもあります。
  • 差し馬が勝つ場合でも、道中の位置取りが中団までであることが多く、後方一気は難しい傾向にあります。

3. 枠順の傾向

• 内枠が有利
  京都競馬場の芝1200mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短いため、内枠の馬がロスなく進める利点があります。
  • 特に1～4枠の馬が好成績を収めることが多いです。
  • 外枠の馬はコースロスを避けるために早めのポジション取りが必要で、展開次第では不利になることがあります。

4. 馬場状態の影響

• 良馬場ではスピード重視
  良馬場ではスピード能力がそのまま結果に直結しやすく、特に先行力のある馬が有利です。
• 稍重・重馬場ではパワーも必要
  馬場が渋るとスタミナやパワーが求められ、差し馬やスタミナ型のスプリンターが台頭する傾向があります。

5. 前走のレース

• 出走馬の前走成績が重要
  葵Sに出走する馬の多くは、以下のレースを経由してきます：
  • 橘ステークス（OP、芝1400m）
    京都や阪神の短距離路線を走る馬が多く、適性が似ている。
  • ファルコンステークス（GIII、芝1400m）
    中距離からスプリント路線への転向馬も出走。
  • 桜花賞（GI、芝1600m）や皐月賞（GI、芝2000m）
    クラシック路線を諦めた馬の出走も見られる。
  • 直近で芝1200m～1400mの距離を経験している馬が好成績を収める傾向があります。

6. 馬齢と性別

• 牝馬が活躍しやすい
  斤量が牡馬より軽い（牝馬54kg、牡馬56kg）ため、牝馬が活躍する傾向があります。
  • 過去の優勝馬にも牝馬が多く、軽快なスピードを武器にして勝ち切るケースが目立ちます。
• 馬齢は3歳のみ
  年齢制限があるため、成長度や前走の内容が重要な判断基準となります。

7. ペース傾向

• ハイペースが多い
  スプリント戦特有のハイペースになることが多く、ペース次第で差し馬にもチャンスが生まれます。
  • ハイペースでは、スタミナを兼ね備えた馬が台頭しやすいです。

8. タイムの目安

• 勝ちタイム
  良馬場の場合、1分7秒台～1分8秒台が標準的な勝ちタイムです。馬場状態や展開次第では1分9秒台になることもあります。