日本競馬における2歳馬の頂点を決定するGIレースとして、1949年に創設されました。当初は「朝日杯3歳ステークス」という名称で、中山競馬場で行われていました。
このレースは、翌年のクラシック路線(皐月賞、ダービー)に向けての登竜門として重要な位置を占め、2歳牡馬のチャンピオン決定戦とされてきました。
2歳馬にとって最初のGI挑戦であり多くの名馬が誕生しており、後の日本競馬界に多大な影響を与えています。
【開催時期】毎年12月中旬
朝日杯フューチュリティS | |
GⅠ | |
中山競馬場 芝 1600m | |
2歳牡・牝 (混合) | |
指定 馬齢 | |
波乱度 | 1人気信頼度 |
★★ | ★★★★ |
目次
傾向・予想ポイント
1. コースの特徴
-
距離: 芝1600m(右回り・外回りコース)
- 阪神芝1600mは、向正面スタートで最初のコーナーまで約500mと直線が長く、序盤のポジション争いは落ち着きやすい。
- 最後の直線は約470mあり、ゴール前に高低差1.8mの急坂があるため、スピードと瞬発力に加え、坂を克服するパワーも必要。
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ペースの特徴
- 2歳戦特有のスローペースになりやすい傾向があり、最後の直線での瞬発力勝負になることが多い。
- ペース次第では、前半速くなり、持久力を問われる展開になることも。
2. 過去のデータからの傾向
(1) 人気馬の信頼度
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1~3番人気馬の信頼度が高い
- 過去10年で1~3番人気馬が安定して好成績を残しており、特に1番人気馬の勝率が高い。
- 例: ドウデュース(2021年1番人気1着)、サリオス(2019年1番人気1着)。
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伏兵馬の台頭も見られる
- 中穴(4~8番人気)の馬が馬券に絡むケースもあり、波乱の要素もある。
- 例: グレナディアガーズ(2020年7番人気1着)、アルナシーム(2022年5番人気3着)。
(2) 脚質
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差し・追い込み馬が有利
- 阪神外回りコースの特性上、長い直線を活かした差しや追い込み馬が台頭しやすい。
- 例: ドウデュース(2021年)、サリオス(2019年)。
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先行馬も展開次第で有利
- スローペースになると、前目で運ぶ先行馬がそのまま粘ることも。
- 例: グレナディアガーズ(2020年)。
(3) 枠順
- 内枠がやや有利
- スタート後の直線が長いので、枠順による不利は少ないが、1~4枠の内枠がやや有利。
- 外枠は距離ロスが生じやすいが、脚質や展開次第で巻き返しも可能。
(4) 前走
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デイリー杯2歳S(G2)組が中心
- 京都・阪神で行われるマイル戦で、ここでの上位馬が好成績を残す。
- 例: サリオス(2019年)。
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京王杯2歳S(G2)や新馬戦・未勝利戦組も注目
- 距離短縮やキャリアの浅い馬でも、能力次第で好走するケースがある。
- 例: グレナディアガーズ(2020年京王杯2歳S3着→朝日杯1着)。
(5) 上がりタイム
- 上がり3ハロン最速馬が有利
- 阪神外回りの特徴である最後の直線を活かして、上がり最速を記録する馬が好成績を収める。
(6) 年齢
- 2歳限定戦のため、キャリアの浅い馬が多く、前走内容や成長力が重要なポイントとなる。
(7) 血統
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ディープインパクト産駒が好成績
- 瞬発力とスピードを兼ね備えたディープ産駒が阪神マイルでの成績が良い。
- 例: サリオス(2019年)。
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ロードカナロア産駒や米国型血統も注目
- スピードを活かせる短距離・マイル適性の高い血統が有利。
3. 注目すべきポイント
(1) ペースと展開
- スローペースになれば先行馬が有利。ハイペースなら差し馬が有利。
- 展開次第で前後の有利不利が変わるため、ペースを読むのが重要。
(2) 馬場状態
- 良馬場: 瞬発力重視の決着。
- 稍重・重馬場: スピードよりもパワーやスタミナが必要で、道悪適性のある馬が浮上。
(3) 完成度と成長力
- 2歳馬同士の対戦であるため、キャリアや調教内容、前走からの成長度が重要。
4. 過去の優勝馬の特徴
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スピードと瞬発力を兼ね備えた馬
- 瞬発力勝負になることが多く、最後の直線で速い脚を使える馬が有利。
- 例: サリオス(2019年)、ドウデュース(2021年)。
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完成度が高い馬
- 2歳戦では、早熟で完成度の高い馬が有利。
- 例: グレナディアガーズ(2020年)、ドウデュース(2021年)。
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前走で高いパフォーマンスを見せた馬
- 前走で速い上がりを使えた馬や強い勝ち方をした馬が中心。
5. 攻略のポイント
(1) 前哨戦の内容を確認
- デイリー杯2歳Sや京王杯2歳ステークスでのパフォーマンスを重視。
- 特に上がり最速の脚を使えた馬や、内容が強いレースをした馬に注目。
(2) 展開を読む
- スローペースなら先行馬を重視。ハイペースなら差し馬を中心に考える。
(3) 馬場状態を考慮
- 道悪になった場合、道悪適性やパワー型血統の馬に注意。
(4) 枠順の影響を考慮
- 内枠有利ではあるが、外枠でも差し馬であれば巻き返し可能。
6. 波乱の要素
- キャリアの浅い2歳馬同士の戦いであるため、人気薄の馬が台頭する可能性もある。
- 特に新馬・未勝利戦からの勢いのある馬や急成長馬には注意が必要。
過去のレース結果
年度 | 優勝馬 | 性齢 | 人気 | 脚質 |
2024 | アドマイヤズーム | 牡2 | 5 | 先行 |
2023 | ジャンタルマンタル | 牡2 | 1 | 差し |
2022 | ドルチェモア | 牡2 | 1 | 追い込み |
2021 | ドウデュース | 牡2 | 3 | 差し |
2020 | グレナディアガーズ | 牡2 | 7 | 先行 |
2019 | サリオス | 牡2 | 1 | 先行 |
2018 | アドマイヤマーズ | 牡2 | 2 | 先行 |
2017 | ダノンプレミアム | 牡2 | 1 | 先行 |
2016 | サトノアレス | 牡2 | 6 | 差し |
2015 | リオンディーズ | 牡2 | 2 | 差し |
2014 | ダノンプラチナ | 牡2 | 1 | 差し |
過去の配当
年度 | 1着人気 | 2着人気 | 単勝 | 馬連 | 三連単 |
2024 | 5 | 2 | 910円 | 1,480円 | 86,430円 |
2023 | 1 | 4 | 270円 | 1,280円 | 12,910円 |
2022 | 1 | 2 | 310円 | 550円 | 4,570円 |
2021 | 3 | 1 | 780円 | 1,060円 | 14,840円 |
2020 | 7 | 2 | 1,750円 | 5,000円 | 51,360円 |
2019 | 1 | 2 | 200円 | 660円 | 90,260円 |
2018 | 2 | 9 | 460円 | 9,710円 | 45,180円 |
2017 | 1 | 3 | 230円 | 550円 | 2,630円 |
2016 | 6 | 7 | 1,420円 | 5,980円 | 221,200円 |
2015 | 2 | 1 | 590円 | 520円 | 38,560円 |
2014 | 1 | 14 | 460円 | 14,050円 | 133,570円 |
11月12月の重賞レース
ファンタジーS【Ⅲ】芝1,400(2歳牝)京都
天皇賞(秋)【Ⅰ】芝2,000(3歳以上)東京
京王杯2歳S【Ⅱ】芝1,400(2歳)東京
京都ジャンプS【Ⅲ】障3,170(3歳以上)京都
アルゼンチン共和国杯【Ⅱ】芝2,500(3歳以上)東京
みやこS【Ⅲ】ダ1,800(3歳以上)京都
武蔵野S【Ⅲ】ダ1,600(3歳以上)東京
デイリー杯2歳S【Ⅱ】芝1,600(2歳)京都
エリザベス女王杯【Ⅰ】芝2,200メートル(3歳以上牝)京都
福島記念【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)福島
マイルチャンピオンシップ【Ⅰ】芝1,600(3歳以上)京都
東スポ杯2歳S【Ⅱ】芝1,800(2歳)東京
京都2歳S【Ⅲ】芝2,000(2歳)京都
ジャパンC【Ⅰ】芝2,400(3歳以上)東京
京阪杯【Ⅲ】芝1,200(3歳以上)京都
ステイヤーズS【Ⅱ】芝3,600(3歳以上)中山
鳴尾記念【Ⅲ】芝1,800(3歳以上)阪神
チャンピオンズC【Ⅰ】ダ1,800(3歳以上)中京
中日新聞杯【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)中京
カペラS【Ⅲ】ダ1,200(3歳以上)中山
阪神ジュベナイルF【Ⅰ】芝1,600(2歳牝)阪神
ターコイズS【Ⅲ】芝1,600(3歳以上牝)中山
朝日杯フューチュリティS【Ⅰ】芝1,600(2歳牡・牝)阪神
中山大障害【Ⅰ】障4,100(3歳以上)中山
ホープフルS【Ⅰ】芝2,000(2歳牡・牝)中山
阪神C【Ⅱ】芝1,400(3歳以上)阪神
有馬記念【Ⅰ】芝2,500(3歳以上)中山
※2025年時点のスケジュール