勝ってる人は「買わない日」を作っている

競馬で安定的に勝ち越している人の多くが実践している戦略の一つが、「買わない日(=見送り)」を意図的に作ることです。

これは単なる節約ではなく、「勝つための戦術」です。

以下では、「なぜ買わない日を作ることが重要なのか?」という観点から、競馬予想・資金管理・精神面に至るまで、詳しく解説します。

「買わない日」を作っている

目次

競馬は「全レースが勝負」ではない

競馬をやっているとつい「今日の全レースで勝ちたい」「最初のレースから最後まで参加したい」と思いがちですが、これは“勝つための行動”ではありません

実際に回収率を維持し、長期的にプラスを目指す人たちは、「全レースが勝負ではない」という原則を徹底的に守っています

以下では、この原則がなぜ重要なのか、どう実践すべきかを詳しく解説します。

【1】競馬の1日は12レース × 2日間で最大24レース以上

見かけはチャンスが多いように見えるが…

実情 問題点
1日12レースのうち、勝負できるのは2~3レース程度 他は条件が不明瞭、展開読みにくい
多くのレースはオッズが割に合わない 実力差が歴然/人気集中しすぎ/穴馬の根拠が薄い
気が付けば「ただの参加者」になっている 考えずに“買い続ける”と、資金と集中力が摩耗する

【2】全レース勝負する人の失敗パターン

行動 結果
第1Rで当たらなかったから第2Rも 無意識に負けを取り返そうとする(ドツボ)
メインまで資金が持たない 本命レースで勝負できなくなる
当たった資金をそのまま次に突っ込む “増えた金で遊ぶ”という思考で回収率が下がる
最終Rに賭けすぎる 「最後に取り戻したい」という欲に飲まれる

1日トータルで「負けやすい思考パターン」に陥っている

【3】勝ち組は「選んで戦っている」

実際に勝っている人のスタイル:

スタイル 解説
狙うレースを事前に絞る 出馬表・騎手・馬の情報から見極めている
見(ケン)するレースが多い 条件に合わなければ「買わない」
1日1~3レースに集中 情報収集・資金投入・予想精度が高い
土日全レースやらない 「今日はやるレースがない」で不参加も普通

【4】レースには「勝負価値の差」がある

勝負に値するレースの見極め方:

判断基準 説明
馬券妙味があるか オッズと期待値のバランスが良い(例:穴馬に根拠あり)
展開が読みやすいか 前残り or 差し決着が明確なコース形態
馬の能力差がハッキリしているか 実績、調教、臨戦過程が強力なら信頼できる
騎手・厩舎の勝負気配があるか リーディング騎手+乗り替わり=勝負がけサイン

「勝負価値が高いレース」の特徴:

  • 条件戦よりも重賞(情報が豊富)
  • リーディング上位騎手が複数騎乗している
  • 馬券のバランスが取りやすい(オッズが割れすぎていない)

【5】買うレースを絞ることで得られるメリット

メリット 内容
精神的な安定 「買うか迷う」という無駄なストレスが減る
情報精度が上がる 集中して狙うレースだけ分析するので精度アップ
資金効率が上がる 無駄打ちが減り、1点あたりの投資が有効に
回収率が向上 的中率ではなく「収支」がプラスに向かう
無理な勝負をしない 賭ける必要のないレースを見送れる強さが身に付く

【6】実践アドバイス:「全レースを買わない」技術を身につける方法

方法①:事前に「買うレースだけマーク」

  • 前日夜~当日朝に出馬表を確認
  • 自分の条件に合うレースだけチェック(騎手・展開・馬柱など)

方法②:「自分ルール」を明確化

例:

  • GⅠレースのみ買う
  • メインレース以外は原則スルー
  • 単勝5倍未満の本命馬は見送り(妙味がない)

方法③:「買わない勇気」の訓練

  • 自信がないときは「馬券代を投資ではなく勉強代」として使わない
  • 一度“見送って当たった”レースがあっても気にしない

競馬は「全レースが勝負」ではない

手を出すレースを選別している

競馬で回収率を維持し、安定的に勝っている人に共通するのが、「どのレースを買うかを選んでいる」という点です。

つまり、「全レースやる」のではなく、「自分が勝てる条件が整ったレースだけに絞って勝負」しているのです。

ここでは、手を出すべきレースの選別基準と、実際に使えるチェックポイント・戦術を詳しく解説します。

【1】なぜレースを選別する必要があるのか?

理由 説明
全レースに馬券的妙味があるわけではない 実力差が明確/オッズが不利/展開不明なレースはスルーすべき
資金と集中力は有限 買うレースを絞れば精度が上がる&負けのリスクが下がる
買う価値のないレースで損失を出すのは最悪 無理な穴狙いや人気馬の過剰評価は失敗のもと

【2】手を出すレースの選別ポイント:基本5項目

① 馬券妙味(期待値)があるか?

  • オッズと馬の実力が見合っていない馬を見つけられるか
  • 「過小評価されている馬」に気づけたときが狙い目

② 展開が読みやすいか?

  • 逃げ・先行有利 or 差し・追い込み有利が予測できるか
  • 少頭数 or 極端な脚質バランス(逃げ不在など)

③ 馬の適性が明確か?

  • コース・距離・馬場の適性が裏付けられている馬がいる
  • 昇級初戦や距離延長など“未知”要素が少ないレースを選ぶ

④ 騎手・厩舎の勝負気配があるか?

  • 乗り替わり・遠征・特定騎手への依頼など「勝ちに来ている」要素がある
  • リーディング騎手、短期免許騎手などは注目

⑤ 自分の得意パターンに当てはまるか?

  • 得意な距離・クラス・馬場状態など、過去に的中率が高い条件と一致するか

【3】実際に勝っている人が使っている選別ルール例

ルール 理由
「芝の1200〜1600m戦だけ買う」 展開や適性が読みやすい距離に特化
「1勝クラス以上しか買わない」 馬の能力が把握しやすく、波乱度が減る
「短期外国人騎手が騎乗しているレースを中心に」 騎手の腕と意図を信用できる
「4番人気以下で買える“妙味馬”がいるレースだけ」 回収率を最優先で考えている
「GⅠ・GⅡ以外やらない」 情報が出揃っており、事前分析がしやすい

【4】選別の流れ(実践的手順)

  1. 事前の出馬表確認(週中 or 前日)
    → 馬柱・騎手・展開・脚質バランスをチェック
  2. 候補レースをリストアップ(最大3レースまで)
    → 狙える馬がいない場合、その日は「全見送り」もあり
  3. 当日馬体重・馬場状態・パドックを確認
    → 明らかな不安要素があればスパッと切る
  4. 「期待値があるか?」を最終判断
    → 単勝・複勝・馬連など、オッズが割に合わなければ買わない

【5】NGパターン(選別できていない例)

よくある行動 問題点
朝から流れで全部買ってしまう 精度の低いレースにまで手を出して損失が増える
当たったらその勢いで次のレースも買う 予想ではなく感情で買っている
人気馬だからとりあえず買う 妙味がない+他の人と同じ目線では勝てない

手を出すレースを選別している

なぜ買わない日を作ると勝率が上がるのか?

競馬で勝ち続ける人の多くが実践しているのが、「買わない日(=見送る日)」を自ら作ることです。

一見、消極的に思えるこの行動が、実は勝率・回収率を上げるための最も理にかなった戦術なのです。

ここでは、「なぜ買わない日を作ることで勝率が上がるのか?」について、資金管理・メンタル・戦略的視点から詳しく解説します。

【1】無駄な負けを避ける=“負けない日”は実質的な勝ち

ポイント:
  • 馬券を買わなければ「絶対に負けない」
  • 買うごとに“負ける可能性”が発生する
  • 成績が悪くなるレース(曖昧・展開読みづらい)に手を出さないことが、収支を守る最善策
例:

「買わなければ当たらない」も事実だが、「買わなければ絶対に損しない」も真理。

【2】期待値の低いレースに参加しないから勝率が高まる

競馬の大原則:

「期待値の高いレースを狙い撃ちする」=長期的な勝利につながる

なぜ期待値の低いレースが危険か?
  • 情報不足(初出走、転厩初戦、距離延長など)
  • 適性・展開が不透明(多頭数、前残り濃厚など)
  • 人気馬が過剰評価されている(買ってもリターンが小さい)
買わないことで得られるもの:
  • 買わずに見送り=負けない
  • 無駄な消耗を回避=期待値の高いレースに集中

【3】資金の“集中投下”ができる

なぜ資金が分散すると勝率が下がるのか?
  • 1レースあたりの投入額が少なくなる=的中しても利益が出にくい
  • 負けたレースの取り返しを狙って“無理打ち”が起きる
買わない日が生み出す好循環:
  • 資金を温存できる
  • 本当に狙えるレースで資金を厚く張れる
  • 回収率が大きく改善する(当たり1回でプラスにできる)

【4】精神的な冷静さを保てる

人は「連敗・連勝」の後に感情的になりやすい:
  • 連敗すると「取り返したい」欲が出て冷静さを失う
  • 連勝すると「もっと勝てる」と過信し、無駄なレースに手を出す
買わない日が心を整える:
  • ルーティン化された“休息日”により、メンタルをリセットできる
  • 「見送る判断ができる自分」を保つことで、ブレない思考力が維持できる

【5】回収率を維持・向上させやすくなる

馬券で勝つには「的中率」より「回収率」が重要
タイプ 的中率 回収率 結果
毎レース参加型 高くなりがち(例:30%) 低くなる(80%前後) トータル赤字
絞って買う型 低くてもOK(例:15〜20%) 高くなる(100%以上) トータル黒字
買わない日を設けることの効果:
  • 精度の高い馬券だけに絞れる
  • ムダな出費が減り、1点あたりの「期待値」が上昇
  • 最終的な回収率が上がる

【6】買わない日が作れない人は「負け続ける構造」にハマる

よくある失敗例:
心理状態 行動 結果
当たらなくて焦る どんどん買う 負債が膨らむ
ヒマだから買う 理由もなく賭ける 的中率・回収率が下がる
予想がブレて迷う とりあえず買う 的中しても利益が小さい

このような思考が連鎖的に損失を呼び込む

【7】買わない日を作るための実践アプローチ

✔ チェックリストで判断

  • 馬券妙味がない(=人気馬が強すぎる)
  • 展開が読めない(=逃げ先行ばかり、差し届かないなど)
  • 馬場・天候の変化が激しい
  • 自分が得意な条件ではない
  • 見ていて「買いたくない」違和感がある

→ 1つでも該当すれば、その日は「見送り」にする

なぜ買わない日を作ると勝率が上がるのか?

買わない日を作るための実践法

「買わない日を作る」というのは、競馬で無駄な損失を避け、資金・集中力・勝率を維持するための戦略です。

ただし、頭ではわかっていても、いざ当日になると「やっぱり少しだけ買おうかな」と誘惑されることも多いはず。ここでは、買わない日を実際に作るための具体的なステップと習慣化の方法を詳しく解説します。

【1】事前に「買わない基準」を明確にする

競馬当日に迷うのは、「何を基準に見送るか」を決めていないから

→ まずは自分なりの“買わない条件”を定義しておくことが最重要

● 例:買わない判断基準テンプレート

項目 チェック内容 該当すれば見送り
馬券妙味 オッズが割に合わない(単勝2倍以下の過剰人気など)
展開 ハイペース・スローの読みが難しい
馬の状態 調教イマイチ、馬体重急増減など
騎手 明らかに格下への乗り替わり
馬場 不良馬場や急変などで適性不透明
得意条件 自分の得意な条件(芝1600、ダート短距離など)に当てはまらない

→ 2項目以上に該当すれば「買わない日」にする判断基準にする

【2】週間計画として「買う日・買わない日」を組み込む

方法:
  • 土日開催前に週の勝負レースを3~4個だけピックアップ
  • それ以外のレース・日の馬券は原則見送る

● 例:週の購入スケジュール例

曜日 レース 判断 理由
土曜 中山10R・阪神11R 買う 展開・適性・騎手◎
土曜その他 全スルー 買わない日 馬場不安/妙味なし
日曜 高松宮記念(GⅠ) 買う 分析済み/自信あり
日曜他 中山6R(検討中) 前日判断 展開次第で見送る

→ 「どのレースを買わないか」まであらかじめ決めておくと、誘惑に流されにくい

【3】「買いたくなった時の自制方法」を用意しておく

よくあるパターン:「今日は買わないって決めてたけど…ちょっとだけ…」→ 負けて後悔

● 自制の具体策

  • メモに誓約を書く:「今日は買わない」と紙に書いてデスク前に貼る
  • SNSや日記に“見送り宣言”を書く:人に宣言することで自制力アップ
  • PAT/即PATのログインを封印:アプリ削除、一時的に口座から資金を抜いておく
  • 「なぜ見送るか」の理由を可視化する:感情ではなく論理で見送る

【4】馬券購入の“ルール化”で自動的に見送りが生まれる

ルール例:
条件 行動
買いたい馬のオッズが3.9倍以下 見送る
出走馬の半数が初距離 or 初コース 見送る
自分の予想がA評価未満(B以下) 見送る
馬場状態が想定と異なる 見送る

→ 一貫したルールを設定することで「買わない」判断が自動的にできるようになる

【5】“買わない日”を記録して習慣化する

自分の競馬日記・エクセルなどで記録する
日付 買ったか? レース数 的中 見送った理由 結果(予想が合ってた?)
3/30 買わず 0R 展開不明・妙味なし 買ってたら外れてた◎
3/31 2Rだけ購入 2R 1R 的中 メインだけ狙った 見送ったレースは荒れ◎

→ 「見送ってよかった」を記録すると、買わない行動が肯定的に思えて習慣化しやすくなる

【6】買わない日を作ることは“勝つための行動”と理解する

重要なのはこう考えること:「今日は買わない=負けない」→ 実質的には勝っている
  • 回収率は「買ったレースの精度」で決まる
  • 見送ったからこそ資金もメンタルも保てる
  • 無駄な敗戦を避けられた分、本命レースに集中投下できる

買わない日を作るための実践法

実際の勝ち組が使っている「買わない日」のルール例

競馬でコンスタントにプラス収支を出している人たち(=勝ち組)は、感情ではなくルールに従って「今日は見送る」と判断しています。

この「買わない日ルール」は、ただのマイルールではなく、統計や実践経験に基づいた勝ちパターンの防御策です。 

【1】オッズ・馬券妙味に関するルール

● 過剰人気回避ルール

単勝オッズが2.9倍以下の本命馬が1頭だけならスルー

  • 理由:妙味がない/リターンが小さいのにリスクは高い
  • 応用例:「人気の1頭が過剰支持されているレースは基本的に見送り」

【2】展開・コース状態に関するルール

● 展開不明ルール

逃げ馬不在/差し馬だらけで展開が読めないときはスルー

  • 理由:展開の読みが当たらなければすべてが崩れる
  • 応用例:「先行馬が3頭以上いないときは読み切れない=買わない」

● 馬場急変スルール

午前中に馬場状態が悪化(雨・不良馬場)したら、以降は買わない

  • 理由:馬場の適性差が激しくなり、想定とズレる
  • 応用例:「想定していた脚質が届かなくなるため、勝負条件が崩れる」

【3】自分の“得意/不得意”条件に関するルール

● 条件レース制限ルール

新馬戦・未勝利戦・障害戦は基本見送り

  • 理由:データや実力が不透明/展開も読みにくい
  • 応用例:「分析できないレース=投資する価値なし」と割り切る

● 得意条件以外はスルー

自分が得意なのは芝1600~2000m → それ以外は原則買わない

  • 理由:勝率や的中精度が高い距離に集中した方が効率が良い
  • 応用例:「スプリント戦で勝てない=参戦しない」

【4】情報の量・質に関するルール

● 騎手・厩舎に情報がない場合は見送り

騎手コメントなし/厩舎情報が少ないときはスルー

  • 理由:勝負気配の有無が読めない=期待値の判断ができない
  • 応用例:「陣営コメントが“次に期待”なら潔く買わない」

【5】メンタル・資金管理に関するルール

● 体調・気分による“休養ルール”

眠い、イライラ、気分が乗らないときはやらない

  • 理由:冷静な判断ができない状態で勝負してもブレやすい
  • 応用例:「心身の状態が整っていないときは一切馬券に触れない」

● 勝ち逃げルール

1日で一定額プラスになったら以降は見送る

  • 理由:「もっと増やしたい」という欲は負けへの第一歩
  • 応用例:「+5,000円超えたら即終了 → 翌日に温存」

【6】予想精度に関するルール

● 評価がA未満なら買わないルール

自分の予想でA評価の馬がいないレースはスルー

  • 理由:自信が持てないときに手を出すと後悔しやすい
  • 応用例:「◎→自信あり/○→半信半疑→×→買わない」

【7】曜日・時間帯の制限ルール

● 午前中のレースは基本見送り

第1~3Rは情報が揃いにくく、難易度が高い

  • 理由:調整目的の出走や初出走馬が多く、信頼度が低い
  • 応用例:「午後からのクラス上位・情報が揃ったレースのみ参加」

【まとめ:実際の勝ち組が守っている“買わないルール”】

ルールカテゴリ 主な見送り基準 目的
オッズ・妙味 過剰人気、妙味なし 投資効率を守る
展開・馬場 読みづらい展開、不安定な馬場 精度を維持する
条件・適性 不得意条件、新馬・未勝利 自分の強みを活かす
情報精度 情報不足、勝負気配が薄い 分析力を活かせるレースだけ買う
メンタル・資金 気分が乗らない、勝ち逃げ メンタル・資金を守る

実際の勝ち組が使っている「買わない日」のルール例

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