古馬(3歳以上)限定のハンデキャップ重賞競走で、毎年7月中旬に函館競馬場で行われ夏の中距離ハンデ戦の代表格として多くの注目を集める一戦です。
1965年に創設され当初は「函館市制80周年記念」という名称で行われ、その後「函館記念」として定着しました。
サマー2000シリーズの第2戦としても位置付けられており、シリーズ優勝を目指す馬たちや、秋のG1戦線を見据えた実力馬が集まる重要なレースです。
函館記念 | |
GⅢ | |
函館競馬場 芝 2000m | |
3歳以上 (混合) | |
特指 ハンデ | |
波乱度 | 1人気信頼度 |
★★★★★ | ★★ |
目次
傾向・予想ポイント
1. コース特性の影響
函館競馬場 芝2000mコースの特徴
函館競馬場の芝2000mは、コース形態が他の競馬場と異なり、レース展開に大きく影響を及ぼします。
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スタート位置
スタートはスタンド前から行われ、最初のコーナーまでの距離が短い(約400m)ため、先行争いが激化しやすいです。特に外枠の馬はスムーズに先行ポジションを取るのが難しく、不利になりやすい傾向があります。 -
直線の短さ
函館競馬場の直線は約260mと短いため、最後の直線で差し切るのは容易ではありません。これが先行馬有利の要因の一つです。 -
洋芝の影響
洋芝は野芝よりも柔らかいため、時計がかかりやすく、馬場状態によってはさらにスタミナやパワーが必要となります。そのため、瞬発力よりも持続力が重要です。
2. 脚質の傾向
函館記念では、特に以下の脚質傾向が顕著に見られます。
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先行馬が有利
小回りかつ直線が短い函館コースでは、先行して流れに乗る馬が有利です。過去10年のデータを見ても、逃げ・先行馬が連対する確率が高い傾向があります。特にペースが落ち着いた場合、前残りの展開になりやすいです。 -
差し馬は展開に左右される
差し馬が勝つには、前半のペースが速くなり、先行勢が消耗する展開が必要です。しかし、直線が短いコースで差し切るためには、位置取りや仕掛けのタイミングが非常に重要です。中団からの「差し」が決まるケースが多く、後方からの追い込みは成功率が低いです。
3. ハンデキャップの影響
函館記念が波乱の多いレースと言われる最大の理由が、ハンデキャップ戦である点です。
軽斤量馬の有利さ
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斤量が軽い馬が好成績
過去のデータでは、53kg以下の馬が高い好走率を記録しています。条件戦やオープン特別からのステップアップ組が斤量の恩恵を受け、波乱を演出することがよくあります。 -
斤量56kg以上の馬は苦戦傾向
実績馬が高い斤量を背負うと不利になりやすいです。特に58kg以上を背負った馬の勝率は低く、馬券圏内に絡むのも厳しい状況です。ただし、明らかに力の抜けた馬であれば、斤量を克服する可能性もあります。
勢いのある馬が好走
- ハンデ戦では、条件戦からの勢いを持った軽斤量馬が台頭することが多く、実績馬を圧倒するケースも見られます。
4. 枠順の影響
函館競馬場はコース形態上、枠順も大きな影響を及ぼします。
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内枠が有利
小回りコースのため、内枠の馬はコーナーでの距離ロスが少なく、有利です。特に先行馬が内枠を引いた場合、ポジションを取りやすくなり、勝率が高まります。 -
外枠は不利
外枠の馬は1コーナーまでの距離が短いため、先行争いでポジションを取るのが難しくなります。さらに、コーナーを外々を回らされるため、距離ロスが大きくなる傾向があります。
5. ペースの傾向
- 平均~やや速めのペース
ハンデ戦で軽斤量馬が積極的にレースを引っ張ることが多く、ペースは平均よりやや速めになる傾向があります。前半が速い場合は差し馬が台頭しやすく、スローペースの場合は先行馬が粘り込みやすいです。
6. 前走のレース傾向
函館記念に出走する馬たちの前走レースには、以下の傾向があります。
前走レース別の成績
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巴賞(函館芝1800m)組
函館記念と同じ函館競馬場で行われる巴賞(GIIIの前哨戦)からの参戦馬が、好成績を残す傾向があります。巴賞で3着以内に入った馬は、函館記念でも高い確率で好走しています。 -
目黒記念(GII)組
春の東京競馬場で行われる目黒記念からの参戦馬も注目です。目黒記念はハンデ戦であるため、斤量の適性が函館記念でも活かされるケースがあります。 -
条件戦やオープン特別組
条件戦を勝ち上がった勢いのある馬が斤量の恩恵を受けて波乱を起こすことが多いです。
7. 年齢別の成績
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4歳馬が中心
函館記念では4歳馬が最も好成績を残しており、次いで5歳馬が有力です。4歳馬は古馬として完成しつつも、成長力が残っているため、斤量や勢いの面で有利になることが多いです。 -
6歳以上の馬は苦戦傾向
高齢馬は斤量の影響を受けやすく、成績が低下しがちです。ただし、函館や札幌で実績のあるベテラン馬には注意が必要です。
8. 馬場状態の影響
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良馬場
スピード能力が問われる展開になりやすく、先行馬がさらに有利になります。 -
稍重~重馬場
パワーとスタミナが問われる馬場では、洋芝適性が高く、持久力に優れた馬が台頭します。この条件では差し馬が活躍する可能性も高まります。
9. 人気馬の信頼度
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波乱の多いレース
函館記念は、人気馬が勝ち切るのが難しいレースとして知られています。過去10年のデータでは、1番人気の馬の勝率は約20%、3着以内率は約40%程度にとどまります。 -
穴馬の台頭
5~10番人気の中穴が馬券圏内に絡むことが多く、20~30倍の配当がつく馬も頻繁に見られます。
5月6月の重賞レース
ダービー卿チャレンジT【Ⅲ】芝1,600(4歳以上)中山
チャーチルダウンズC【Ⅲ】芝1,600(3歳)阪神
大阪杯【Ⅰ】芝2,000(4歳以上)阪神
ニュージーランドT【Ⅱ】芝1,600(歳牡・牝)中山
阪神牝馬S【Ⅱ】芝1,600(4歳以上牝)阪神
桜花賞【Ⅰ】芝1,600(3歳牝)阪神
中山グランドジャンプ【Ⅰ】障4,260(4歳以上)中山
アンタレスS【Ⅲ】ダ1,800(4歳以上)阪神
皐月賞【Ⅰ】芝2,000(3歳牡・牝)中山
福島牝馬S【Ⅲ】芝1,800(4歳以上牝)福島
青葉賞【Ⅱ】芝2,400(3歳)東京
フローラS【Ⅱ】芝2,000(3歳牝)東京
マイラーズC【Ⅱ】芝1,600(4歳以上)京都
京王杯スプリングC【Ⅱ】芝1,400(4歳以上)東京
ユニコーンS【Ⅲ】ダ1,900(3歳)京都
天皇賞(春)【Ⅰ】芝3,200(4歳以上)京都
エプソムC【Ⅲ】芝1,800(4歳以上)東京
京都新聞杯【Ⅱ】芝2,200(3歳)京都
NHKマイルC【Ⅰ】芝1,600(3歳牡・牝)東京
京都ハイジャンプ【Ⅱ】障3,930(4歳以上)京都
新潟大賞典【Ⅲ】芝2,000(4歳以上)東京
ヴィクトリアマイル【Ⅰ】芝1,600メートル(4歳以上牝)東京
平安S【Ⅲ】ダ1,900(4歳以上)京都
オークス【Ⅰ】芝2,400(3歳牝)東京
葵S【Ⅲ】芝1,200(3歳)京都
日本ダービー【Ⅰ】芝2,400(3歳牡・牝)東京
目黒記念【Ⅱ】芝2,500(4歳以上)東京
安田記念【Ⅰ】芝1,600(3歳以上)東京
東京ジャンプS【Ⅲ】障3,110(3歳以上)東京
函館スプリントS【Ⅲ】芝1,200(3歳以上)函館
宝塚記念【Ⅰ】芝2,200(3歳以上)阪神
府中牝馬S【Ⅲ】芝1,800(3歳以上牝)東京
しらさぎS【Ⅲ】芝1,600(3歳以上)阪神
ラジオNIKKEI賞【Ⅲ】芝1,800(3歳)福島
函館記念【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)函館
※2025年時点のスケジュール