芝1200メートルのGI競走でスプリント(短距離)路線の頂点を決める重要なレースとなっており日本のスプリンターたちの最高峰の舞台として、国内外から注目を集めています。
中山競馬場の芝1200メートルで行われる重賞(GIII)競走として1967年に創設され1990年にGIIに昇格し、1994年にはGIに昇格しました。これにより、日本の短距離GI戦線の象徴的なレースとなりました。
1999年までは12月に開催されていましたが、2000年からは秋競馬のスタートとなる10月の第一日曜日に変更されました。この変更により春の「高松宮記念」とともに日本の短距離GI戦線を彩る二大レースとなっています。
このレースの勝者は、国内外での短距離GI戦線において注目され、その後の香港スプリントやグローバル・スプリント・チャレンジなど、海外での活躍も期待されます。
【開催時期】毎年10月の第一日曜日
スプリンターズS | |
GⅠ | |
中山競馬場 芝 1200m | |
3歳以上 (国際) | |
指定 定量 | |
波乱度 | 1人気信頼度 |
★★★ | ★★★★ |
目次
傾向・予想ポイント
1. コースの特徴
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距離: 芝1200m(右回り)
- 中山競馬場の芝1200mは直線が短く、ゴール前には高低差2.4mの急坂があります。このため、平坦コースのスプリント戦とは異なり、坂を克服するパワーも求められます。
- スタート後に下り坂があり、ペースが速くなる傾向。
-
直線の短さ: 約310m
- ゴール前での追い込みは難しく、早めの仕掛けが勝敗を分ける。
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ペースの特徴
- スタートからスピードが要求され、前半が非常に速いハイペースになりやすい。後半はスタミナも問われる消耗戦になりやすい。
2. 過去のデータからの傾向
(1) 人気馬の信頼度
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1~3番人気馬の信頼度が高い
- スプリント路線の実績馬が順当に結果を残す傾向が強い。
- 例: グランアレグリア(2021年1番人気1着)、モズスーパーフレア(2020年2番人気1着)。
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伏兵馬の台頭も多い
- 展開やコース適性次第では人気薄の馬が馬券圏内に絡むケースも少なくない。
- 例: ファインニードル(2018年3番人気1着)、シンボリグラン(2005年13番人気2着)。
(2) 脚質
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先行馬有利
- 中山1200mは直線が短いため、前目のポジションを取れる先行馬が有利。
- 例: モズスーパーフレア(2020年逃げ切り勝ち)、レッドファルクス(2017年先行から勝利)。
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差し馬も展開次第でチャンス
- ハイペースになると、差しや追い込み馬が台頭することもある。
- 例: ファインニードル(2018年)、グランアレグリア(2021年)。
(3) 枠順
- 内枠有利
- 中山競馬場のコース形状では、1~4枠の内枠が距離ロスを抑えられ有利。
- ただし、外枠でもスムーズに先行できるスピード馬であれば問題ない。
(4) 前走
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セントウルS(G2)組が最多勝利
- スプリント路線の代表的な前哨戦で、このレースで好走した馬がそのままスプリンターズSでも結果を出すケースが多い。
- 例: ファインニードル(2018年)、モズスーパーフレア(2020年)。
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キーンランドC(G3)組や、海外帰りの馬にも注目
- キーンランドC組は北海道開催からの臨戦が多く、道悪馬場にも対応できる馬が多い。
- 例: レッドファルクス(2016年、2017年)、グランアレグリア(2021年)。
(5) 上がりタイム
- 前半の速いペースを維持できる馬が有利
- 上がり最速の脚を使うより、道中の持久力や加速力が求められる。
(6) 年齢
- 4~6歳馬が中心
- 3歳馬の出走もあるが、経験値が求められるスプリントG1では4~6歳馬が安定して好成績を収める。
- 7歳以上の馬も稀に馬券に絡むことがあるが、勝ち切るのは難しい。
(7) 血統
- スピードに特化した血統が有利
- 短距離血統のダイワメジャー産駒やロードカナロア産駒が好成績。
- 父系が欧州型でも、スプリント適性がある馬が活躍する。
3. 注目すべきポイント
(1) ペースと展開
- スタート直後の下り坂でハイペースになりやすく、前半で力を使い切る馬もいる。
- ハイペースになると差し馬が台頭しやすく、スローペースなら先行馬がそのまま押し切る。
(2) 馬場状態
- 良馬場: スピード重視の展開になりやすい。
- 稍重・重馬場: パワーやスタミナが求められ、道悪適性のある馬が浮上する。
(3) 短距離適性
- スプリント戦での実績が重視されるが、芝1400mや1600mで結果を残している馬も適性次第では好走可能。
4. 過去の優勝馬の特徴
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スピードと持久力を兼ね備えた馬
- 中山1200mは急坂があるため、瞬発力だけでなく持久力が必要。
- 例: ファインニードル、モズスーパーフレア。
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先行力と坂への適性がある馬
- 前で運びつつ、最後の急坂をしっかり克服できる馬が強い。
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高いスプリント適性
- 過去の短距離レースで安定した成績を残している馬が強い。
5. 攻略のポイント
(1) 前哨戦をチェック
- セントウルSやキーンランドCの結果を重視。
- 海外帰りの馬や実績のあるスプリントG1ホースにも注意。
(2) 展開を読む
- 逃げ・先行馬が多い場合は差し馬に注目。
- スローペースが予想される場合、先行馬の粘り込みを重視。
(3) 馬場状態を確認
- 道悪になった場合、過去に稍重や重馬場で好走経験のある馬を重視。
(4) 中山コース適性を重視
- 中山の急坂を克服できるパワー型のスプリンターが有利。
(5) 騎手の手腕
- スプリント戦ではポジション取りや仕掛けのタイミングが重要。中山1200mで実績のある騎手を重視。
6. 波乱の要素
- 展開や馬場状態次第で、人気薄の馬が馬券圏内に絡む可能性がある。
- 特に初めての中山コースや道悪適性が不明な馬が多い場合は波乱要素が強まる。
過去のレース結果
年度 | 優勝馬 | 性齢 | 人気 | 脚質 |
2024 | ルガル | 牡4 | 9番人気 | 先行 |
2023 | ママコチャ | 牡4 | 3番人気 | 差し |
2022 | ジャンダルム | 牡7 | 8番人気 | 先行 |
2021 | ピクシーナイト | 牡5 | 3番人気 | 先行 |
2020 | グランアレグリア | 牝4 | 1番人気 | 差し |
2019 | タワーオブロンドン | 牡4 | 2番人気 | 先行 |
2018 | ファインニードル | 牡5 | 1番人気 | 先行 |
2017 | レッドファルクス | 牡5 | 1番人気 | 差し |
2016 | レッドファルクス | 牡5 | 3番人気 | 先行 |
2015 | ストレイトガール | 牡7 | 1番人気 | 差し |
2014 | スノードラゴン | 牡4 | 13番人気 | 先行 |
過去の配当
年度 | 1着人気 | 2着人気 | 単勝 | 馬連 | 3連単 |
2024 | 9 | 5 | 2,850円 | 15,840円 | 299,070円 |
2023 | 3 | 6 | 490円 | 3,260円 | 17,140円 |
2022 | 8 | 7 | 2,030円 | 15,340円 | 468,950円 |
2021 | 3 | 2 | 530円 | 890円 | 38,610円 |
2020 | 1 | 3 | 220円 | 530円 | 22,540円 |
2019 | 2 | 3 | 290円 | 1,260円 | 6,080円 |
2018 | 1 | 11 | 280円 | 4,140円 | 209,620円 |
2017 | 1 | 5 | 320円 | 1,760円 | 31,850円 |
2016 | 3 | 2 | 920円 | 4,490円 | 180,060円 |
2015 | 1 | 11 | 440円 | 5,550円 | 106,170円 |
2014 | 13 | 2 | 4,650円 | 7,360円 | 190,930円 |
9月10月の重賞レース
京成杯オータムH【Ⅲ】芝1,600(3歳以上)中山
札幌2歳S【Ⅲ】芝1,800(2歳)札幌
紫苑S【Ⅱ】芝2,000(3歳牝)中山
セントウルS【Ⅱ】芝1,200(3歳以上)阪神
チャレンジC【Ⅲ】芝2,000(3歳以上)阪神
ローズS【Ⅱ】芝1,800(3歳牝)阪神
セントライト記念【Ⅱ】芝2,200(3歳)中山
阪神ジャンプS【Ⅲ】障3,140(3歳以上)阪神
オールカマー【Ⅱ】芝2,200(3歳以上)中山
神戸新聞杯【Ⅱ】芝2,400(3歳牡・牝)阪神
シリウスS【Ⅲ】ダ2,000(3歳以上)阪神
スプリンターズS【Ⅰ】芝1,200(3歳以上)中山
毎日王冠【Ⅱ】芝1,800(3歳以上)東京
京都大賞典【Ⅱ】芝2,400(3歳以上)京都
サウジアラビアロイヤルC【Ⅲ】芝1,600(2歳)東京
アイルランドT【Ⅱ】芝1,800(3歳以上牝)東京
スワンS【Ⅱ】芝1,400(3歳以上)京都
富士S【Ⅱ】芝1,600(3歳以上)東京
東京ハイジャンプ【Ⅱ】障3,110(3歳以上)東京
秋華賞【Ⅰ】芝2,000(3歳牝)京都
アルテミスS【Ⅲ】芝1,600(2歳牝)東京
菊花賞【Ⅰ】芝3,000(3歳牡・牝)京都
※2025年時点のスケジュール