弥生賞

3歳馬限定の芝2000メートル競走で、日本ダービー（G1）や皐月賞（G1）に直結する重要な前哨戦として知られています。

特に皐月賞のトライアル競走として長い歴史を持ち、クラシック路線の行方を占う一戦として注目されています。

1964年に「弥生賞4歳ステークス」として創設されました（旧表記で4歳＝現在の3歳）。

弥生賞
GⅡ
中山競馬場　芝　２０００ｍ
３歳牡・牝
指定　馬齢
波乱度	１人気信頼度
★★	★★★★

傾向・予想ポイント

1. コース特性と有利な条件

• 中山競馬場芝2000メートル（右回り）
  弥生賞は中山競馬場内回りコースで行われ、特徴的なレイアウトがレース結果に大きな影響を与えます。
  • スタートと位置取り
    スタートから1コーナーまでの距離が短く、ポジション争いが激しくなりやすい。特に内枠の先行馬が有利な傾向があります。
  • 直線が短い
    最後の直線は約310メートルと短いため、先行有利。差し馬は早めに仕掛けないと届かない場合が多いです。
  • 急坂の攻略が鍵
    ゴール前に待ち受ける急坂でスタミナが問われるため、パワー型の馬が有利です。

2. 枠順の傾向

• 内枠有利
  1～4枠の馬が好成績を残す傾向があります。内枠はコースロスが少なく、ポジション争いで優位に立ちやすいです。
• 外枠不利
  外枠（7～8枠）の馬はスタートからポジションを取るのが難しく、不利な傾向にあります。ただし、実力馬が展開に恵まれれば巻き返すことも可能です。

3. 脚質の傾向

• 先行馬が有利
  中山の芝2000メートルは、直線が短いことから、先行馬が粘り込む展開が多いです。逃げ馬も積極的に展開を作れば、好走する可能性が高いです。

• 差し馬も台頭
  ペースが速くなった場合、差し馬が最後の急坂で力を発揮することがあります。ただし、直線が短いため、ある程度の位置取りが求められます。

4. 人気馬の傾向

• 1～3番人気の信頼度が高い
  弥生賞はクラシックを目指す実力馬が集うため、上位人気馬が好成績を残すことが多いです。特に、G1や重賞での実績を持つ馬は信頼できます。

• 波乱は少なめ
  弥生賞はトライアルレースとしての性質上、実力馬が順当に力を発揮することが多く、波乱は少ない傾向です。

5. 前走成績の傾向

• 重賞・オープン特別組が優勢
  前走がホープフルステークス（G1）や共同通信杯（G3）といった中距離重賞を走った馬が好成績を残しています。
• 条件戦からの上がり馬も注意
  前走で条件戦を圧勝した勢いのある馬が、弥生賞で激走することもあります。

6. タイム・ラップ傾向

• 勝ち時計
  良馬場では1分59秒台～2分2秒台が標準的な勝ち時計です。馬場状態によってタイムが大きく変動することがあります。

• ラップの特徴
  中盤のペースが落ち着くことが多く、スローペースからの瞬発力勝負になるケースが目立ちます。そのため、最後の600メートルで速い脚を使える馬が有利です。

7. 馬場状態の影響

• 良馬場の場合
  スピードと瞬発力が問われる展開になりやすいです。先行馬が有利ですが、差し馬も展開次第で台頭します。

• 稍重～重馬場の場合
  時計がかかる馬場になるとスタミナが問われ、持久力に優れた馬が浮上します。パワー型の馬に注目です。

8. 騎手と厩舎の傾向

• 騎手の影響
  中山競馬場での騎乗経験が豊富な騎手や、クラシック戦線での実績がある騎手が好成績を残す傾向があります。

• 厩舎の信頼性
  クラシック戦線を意識した馬を仕上げてくる有力厩舎の管理馬が好走します。特に、弥生賞で実績のある厩舎の馬は注目です。