天皇賞・秋

日本競馬会（現在のJRAの前身）が天皇の名を冠して創設した競走で、1937年に秋の天皇賞が始まりました。当初は秋に加え、春にも天皇賞が行われ、長距離戦と中距離戦の両方で王者を決める形式です。

1984年には国際格付け制度導入とともに距離が芝2000mに固定され1999年に外国馬の出走が解禁されました。

2005年に国際GIとして本格的に開放。中距離王決定戦として位置づけられ、秋シーズンのジャパンカップ（芝2400m）、有馬記念（芝2500m）へのステップとしても重要視されているレースです。

【開催時期】毎年10月下旬

天皇賞・秋
ＧⅠ
中山競馬場　芝　２０００ｍ
３歳以上　（国際）
指定　定量
波乱度	１人気信頼度
★★★	★★★

傾向・予想ポイント

枠順の傾向

• 外枠が不利
  東京芝2000mはスタート直後にコーナーまでの距離が長いものの、外枠の馬はコーナーでロスを被りやすい傾向があります。
  1〜4枠の馬の成績が良く、特に2枠が好成績ですおおお。

• 内枠も混戦時に注意が必要
  開幕週の馬場で内側が有利なことが多いですが、包まれるリスクもあるため位置取りの巧さが鍵となります。

脚質の傾向

• 差し馬が優勢
  東京競馬場の最後の直線は525.9mと長いため、瞬発力を活かせる差し馬が好走しやすいです。

• 先行馬も侮れない
  開幕週の馬場状態によっては、前に行く馬がそのまま粘り込むこともあります。

• 追い込み馬の成績は不安定
  直線の長さを活かして追い込みも決まることがありますが、展開次第では届かないケースも多いです。

人気の傾向

• 1番人気馬の信頼度は高い
  天皇賞・秋では1番人気馬の複勝率が高く、実力馬が結果を残すレースです。

• 中穴の好走もある
  3〜6番人気の馬が馬券に絡むことが多く、軸馬を1番人気に据えつつ、中穴馬を絡める戦略が有効です。

前走レースの傾向

• 毎日王冠組と京都大賞典組が中心
  特に毎日王冠（東京芝1800m）からのローテーションが好成績です。
  京都大賞典（芝2400m）からの参戦馬も要注目です。

• 宝塚記念や海外遠征帰りの馬も注意。
  海外遠征組は仕上がり具合が重要ですが、勝負できる能力は十分です。

上がり3ハロンの速さ

• 上がり3ハロンの末脚が速い馬が好走する傾向があります。
  特に33秒台の脚を使える馬は勝負になる可能性が高いです。

騎手の影響

• 東京芝2000mの特性を理解し、長い直線で仕掛けのタイミングを計れる騎手が有利です。

過去のレース結果

年度	1着馬名	性別・年齢	人気	脚質
2024	ドウデュース	牡4	2	追込
2023	イクイノックス	牡4	1	先行
2022	イクイノックス	牡3	1	先行
2021	エフフォーリア	牡3	3	差し
2020	アーモンドアイ	牝5	1	差し
2019	アーモンドアイ	牝4	1	差し
2018	レイデオロ	牡4	2	差し
2017	キタサンブラック	牡5	1	先行
2016	モーリス	牡5	1	差し
2015	ラブリーデイ	牡5	1	先行
2014	スピルバーグ	牡4	5	差し

過去の配当

年度	1着人気	2着人気	単勝	馬連	3連単
2024	2	9	380円	9,660円	397,100円
2023	1	6	130円	1,330円	6,960円
2022	1	7	260円	3,330円	23,370円
2021	3	1	340円	390円	2,040円
2020	1	5	140円	970円	4,130円
2019	1	3	160円	920円	8,860円
2018	2	4	310円	1,520円	24,230円
2017	1	2	310円	900円	55,320円
2016	1	7	3,602円	2,420円	32,400円
2015	1	10	340円	7,340円	109,310円
2014	5	2	1,100円	3,140円	23,290円