大阪杯

春の主要な中距離競走の一つで、古馬（4歳以上）の競走馬を対象としたG1競走です。このレースは春の古馬中距離路線の最高峰を決定する重要な一戦と位置づけられています。

当初は「産経大阪杯」として、産業経済新聞社が協賛する重賞競走（G2）として1957年にスタートし2017年からG1に昇格し、春のG1シーズンを迎える一戦として位置づけられるようになりました。

元々G2競走ながら、天皇賞（春）や宝塚記念への重要なステップレースとして数々の名馬が出走。G1昇格後は、それ自体が大きな目標となり、より多くの強豪馬が直行するレースとなっています。

【開催時期】4月初旬

大阪杯
ＧⅠ
阪神競馬場　芝　２０００ｍ
４歳以上　（国際）
指定　定量
波乱度	１人気信頼度
★★	★★★★

傾向・予想ポイント

人気馬の信頼度

• 1番人気馬の高い信頼性
  G1昇格後の大阪杯では、1番人気の馬がしばしば好成績を収めています。
  • 1番人気の成績（G1昇格後の7年間）
    勝率：約43%
    連対率（1着または2着）：約57%

脚質の傾向

• 先行馬がやや有利
  阪神競馬場2000mの外回りコースは最後に急坂があるため、スタミナと瞬発力が必要です。先行馬が有利なことが多いですが、展開次第では差し馬の台頭も見られます。
  • 先行・差しタイプの成功例：ジャックドール（2023年先行策で優勝）
• 追い込み馬は届かないことが多く、展開やペース次第で厳しい戦いになります。

馬場状態の影響

• 阪神競馬場の芝の特徴
  春の開催であり、例年良馬場で行われることが多いですが、雨が降ると馬場が重くなり、スタミナ型の馬が有利になる場合があります。
  • 良馬場ではスピードと瞬発力が重要。
  • 稍重・重馬場になると、馬力と持久力が問われます。

枠順の傾向

• 内枠有利の傾向
  阪神芝2000mコースはスタートしてすぐに第1コーナーに入るため、内枠の馬がポジションを取りやすいです。外枠の馬は距離ロスを避けるために序盤で脚を使わざるを得ないことがあります。

性別・年齢の傾向

• 4歳馬が活躍
  4歳馬が最も好成績を収めており、次いで5歳馬が続きます。これは成長途上の馬が春シーズンのピークに向けて好走するためです。
• 牝馬の活躍も増加
  牝馬の優勝例もあり、ラッキーライラック（2020年優勝）やレイパパレ（2021年優勝）のような実績馬がいます。

リピーターの存在

• G1昇格後は歴史が浅いためリピーターの例は少ないですが、実力馬の連続好走が見られることが多いです。トップレベルの古馬が集結するため、春秋のG1戦線をにらんだ調整が影響します。

配当の傾向

• 大阪杯は堅めの決着が多いですが、人気馬が不利な展開に巻き込まれると波乱もあります。特に2018年のスワーヴリチャード（1番人気）が勝利した年は、馬連配当が万馬券になりました。

過去のレース結果

年度	優勝馬	性齢	人気	脚質
2024	ベラジオオペラ	牡5	2	先行
2023	ジャックドール	牡5	2	先行
2022	ポタジェ	牝5	8	差し
2021	レイパパレ	牝6	4	先行
2020	ラッキーライラック	牡5	2	差し
2019	アルアイン	牡5	9	先行
2018	スワーヴリチャード	牡6	1	差し
2017	キタサンブラック	牡4	1	先行

過去の配当

年度	1着人気	2着人気	単勝	馬連	3連単
2024	2	3	550円	1,930円	93,050円
2023	2	1	360円	830円	31,240円
2022	8	3	5,870円	10,980円	537,590円
2021	4	6	1,220円	19,080円	106,210円
2020	2	4	410円	1,110円	7,810円
2019	9	2	2,220円	3,680円	93,560円
2018	1	6	350円	2,930円	17,450円
2017	1	7	240円	2,320円	23,910円