馬の状態や気配を直に観察できる非常に重要なポイントです。馬券を買う際の「最後の判断材料」とも言われていて、多くの上級者がパドックで最終決断を下します。
目次
パドックで見るべき主なポイント
① 馬の歩様(ほよう)
- スムーズに歩けているか:硬さがなく、滑らかに歩いていれば好調。
- リズム良く歩いているか:リズムが崩れていたり、足を引きずるような動きはNG。
- 後肢の踏み込み:後ろ足がしっかり地面を捉えているかを見る。力強いと◎。
② 馬の体つき・筋肉の張り
- 腹回りがスッキリしているか:太め残りはマイナス評価。絞れていると好印象。
- 筋肉のメリハリ:トモ(お尻の部分)や肩周りにムダのない筋肉があると良い。
- 毛ヅヤ:ピカピカ光っていたら体調が良い証拠。くすんでいると調子イマイチ。
③ 精神面・気配(テンション)
- キョロキョロしていないか:落ち着いている馬はプラス評価。逆にうるさい馬は体力消耗の懸念。
- 首を上げ下げしているか:軽いリズムで歩いていれば問題なし。過度な動きは要注意。
- 発汗の様子:軽く汗ばむ程度はOKだが、泡を吹くような汗はテンション高すぎ。
④ 騎手がまたがってからの反応(返し馬)
- 騎手が乗った後の動きの変化も重要。
- 乗った途端に落ち着いたり、逆に嫌がったりする動きはチェックポイント。
こんな馬は注目!
- パドックで他の馬よりもオーラがある
- 歩様が柔らかく、筋肉の張りも抜群
- 毛ヅヤがピカピカで、テンションも適度
こんな馬は避けるべき
- 大汗をかいている、泡立った汗
- 落ち着きがなく、常にソワソワ
- 見た目が重苦しく、明らかに太い
初心者向けアドバイス
最初は「一番キレイに見える馬」「一番リズム良く歩いてる馬」を1頭だけ選んでみるのがおすすめです。慣れてきたら全体の比較ができるようになりますよ。
パドックで見るべきはココ!素人でも使えるチェック法
1. 毛ヅヤ(けづや)を見る
ポイント:毛並みが光沢のある馬は体調が良いサイン。
- 良い例:ツヤツヤで滑らかに見える
- 悪い例:毛がボサボサ、フケが出ている、くすんでいる
初心者向けの見方:日差しの下で光っているかどうかを観察するだけでも十分です。
2. お腹まわり(馬体の張り)を見る
ポイント:腹まわりが引き締まっている馬は仕上がり良好。
- 良い例:お腹がスッキリしていて、筋肉のハリがある
- 悪い例:ダルンとしていて、太めに見える
初心者向けの見方:「ちょっと細いかな?」と思うくらいの方が、実は走る馬が多いです。
3. 歩き方(歩様)を見る
ポイント:スムーズでリズムよく歩いている馬が好印象。
- 良い例:左右のバランスが取れており、滑らかに動いている
- 悪い例:足を引きずる、歩き方がぎこちない、バラバラに歩いている
初心者向けの見方:1周だけでもいいので、「気持ちよく歩いているか」に注目してください。
4. 落ち着き(精神状態)を見る
ポイント:適度に集中して落ち着いている馬がベスト。
- 良い例:前を見て淡々と歩いている
- 悪い例:首を振り続ける、立ち止まる、汗を大量にかいている
初心者向けの見方:「元気すぎる(暴れてる)」馬と「元気がなさすぎる(ボーッとしてる)」馬は避けるのが無難です。
5. 全体を比較して「一番良く見える馬」を選ぶ
ポイント:他の馬と見比べて、目立って良く見える馬は高評価。
初心者向けの見方:「なんかこの馬、他と違ってかっこいいな」と感じたら、その直感を大切にしましょう。
初心者におすすめの流れ
- とりあえずパドックをじっくり見る
- 全体を1周観察して、印象の良い馬を選ぶ
- 見た目、動き、落ち着きに注目する
- 気になる馬がいれば、その馬の過去の成績も確認してみる