コンピ指数(コンピューター予想指数)は、日本の中央競馬(JRA)において、過去の競走データを基にコンピューターが算出する指数です。
スポーツ新聞「競馬エイト」で提供されており、馬の実力や期待値を数値化して示しており競馬予想において、実力馬や穴馬を判断する強力なツールです。
ただし、指数だけに頼らず、レース展開や騎手・馬場状態なども総合的に考えて活用すると、より精度の高い予想ができます。
目次
コンピ指数の基本
- 数値範囲:指数は40~90前後の範囲で表示される
- 数値の意味:
- 高いほど期待される馬(人気馬)
- 低いほど評価が低い馬(穴馬)
- 計算方法:JRAが提供する過去の競走データ、馬の実力、人気、オッズなどを総合的に計算し、独自のアルゴリズムで数値化
コンピ指数の活用法
① 指数1位の馬の信頼度
- 指数1位の馬(最も高い指数の馬)は好走しやすい
- 1位の指数が80以上の場合、勝率が高い傾向にある
② 指数の差を見る
- 指数1位と2位の差が大きいほど、1位馬の信頼度が高まる
- 指数1位と2位が僅差(5ポイント以内)の場合は混戦模様
③ 穴馬の発見
- 指数が低いが、極端に低すぎない馬(50~60台)は、穴馬として好走するケースがある
- 指数が極端に低い(40台)馬は勝率が低いため、馬券の組み立てで軽視するのも戦略の一つ
具体的なコンピ指数の分析例
馬番 | 馬名 | コンピ指数 |
---|---|---|
① | A馬 | 85 |
② | B馬 | 80 |
③ | C馬 | 72 |
④ | D馬 | 68 |
⑤ | E馬 | 54 |
⑥ | F馬 | 43 |
この場合、
- 指数85のA馬は有力
- 指数80のB馬との差が小さいため、A馬の絶対的な信頼は微妙
- 指数72~68のC馬・D馬が2~3着に絡む可能性が高い
- 指数54~43のE馬・F馬は穴馬として注意
コンピ指数を使った馬券戦略
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単勝・馬単狙い
- 指数1位が85以上 → 単勝狙い
- 指数1位と2位の差が大きい → 1位馬を軸に馬単
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馬連・3連複狙い
- 指数上位3頭(1~3位)を中心に馬連・3連複を買う
- 指数50台の馬を穴で絡める
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指数差を活かした波乱狙い
- 指数1位と2位の差が小さい → 波乱の可能性
- 指数60台の馬が複数いる → 混戦模様で配当妙味あり
コンピ指数の注意点
- オッズと完全に連動するわけではない
- 指数だけでなく、馬の脚質・展開・騎手なども考慮
- 過去データを基にしているため、極端な馬場(大雨・不良馬場)では精度が落ちる可能性