サウジアラビアロイヤルC

2歳馬限定の重賞競走として毎年秋に東京競馬場で2歳戦線における重要なステップレースとして位置づけられ特に朝日杯フューチュリティステークス（G1） や ホープフルステークス（G1） への前哨戦として注目されています。

以前は「いちょうステークス」という名称で、オープン特別競走として行われていましたが、より高い格付けと重要性を持たせるために重賞となり2014年に新設されました。

このレースで活躍した馬が、翌年以降のクラシック戦線や古馬重賞で活躍するケースが多く見られます。そのため、将来のスター候補を見つける楽しさがあるレースです。

サウジアラビアロイヤルC
ＧⅢ
東京競馬場　芝　１６００ｍ
２歳
馬齢重量
波乱度	１人気信頼度
不明	不明

傾向・予想ポイント

1. 人気馬の信頼度が高い

サウジアラビアロイヤルカップでは、上位人気馬が安定して好成績を残していることが最大の特徴です。出走馬の多くが少ないキャリアで参戦してくるため、能力差がそのまま結果に表れることが多いと考えられます。

• 1番人気の成績（過去10年）

  • 勝率：約50%
  • 連対率：約80%
  • 複勝率：約90%

  1番人気馬の信頼度が非常に高く、過去10年でほとんど馬券圏内に絡んでいます。

• 2～3番人気も好成績
  2番人気や3番人気馬も高い複勝率を記録しており、上位人気馬で決着することが多いです。

• 穴馬の台頭は少ない
  6番人気以下の馬が勝利する例は非常に少なく、波乱の要素は低めです。ただし、3着には中穴馬が絡むケースもあり、馬券戦略には少し工夫が必要です。

ポイント: 基本的には上位人気馬を中心に予想を組み立てるのがセオリー。

2. 脚質の傾向

東京競馬場芝1600mの舞台では、差し・追い込み馬が有利なコース形態です。ただし、サウジアラビアロイヤルカップでは、スローペースになりやすいため、先行馬が粘り込むケースも多いです。

• 先行馬の好走率が高い
  レースペースが緩むことが多いため、前目の位置でレースを進めた馬がそのまま粘り込む展開が目立ちます。

• 差し馬も決め手を発揮
  長い直線を活かして鋭い末脚を発揮する差し馬も好走しますが、スローペースの場合には届かないこともあるため、展開を見極めることが重要です。

• 逃げ馬はやや不利
  このレースでは、逃げ切り勝ちを収める馬は少なく、最後の直線で差されるケースが多いです。

ポイント: ペースや出走馬の脚質バランスを確認し、先行馬を中心にしつつ、差し馬も押さえるのが理想。

3. 枠順の傾向

東京競馬場芝1600mでは、スタートから最初のコーナーまでの距離が長いため、枠順の有利不利はそれほど大きくありません。しかし、馬の脚質や展開次第で内枠・外枠の影響が変わることがあります。

• 内枠（1～4枠）の成績が良い
  内枠に入った馬はロスなく立ち回ることができるため、先行馬にとっては有利な条件となります。

• 外枠（7～8枠）は差し馬向き
  外枠の馬は距離ロスが生じるため、先行馬には不利な傾向がありますが、差し馬であれば外に出してスムーズに直線勝負ができるため、大きな影響はありません。

ポイント: 先行馬なら内枠、差し馬なら外枠も問題なし。

4. 前走成績の重要性

サウジアラビアロイヤルカップでは、前走で掲示板（5着以内）に入っている馬が好成績を残す傾向があります。特に新馬戦や未勝利戦で圧勝した馬が、その勢いを持続して結果を残すケースが多いです。

• 新馬戦組が中心
  キャリア1戦の馬が多く、新馬戦で勝利した素質馬がそのまま好走するケースが目立ちます。

• オープンクラスや重賞での実績馬も強い
  前走がオープンクラスや他の2歳重賞で好走した馬は、ここでも注目される存在です。

ポイント: 前走で圧勝している馬や、上がり最速を記録している馬は注目。

5. 配当傾向

サウジアラビアロイヤルカップは、人気馬が好走しやすいレースのため、配当は堅めの傾向があります。

• 単勝配当は低め
  1～3番人気で決着することが多いため、単勝オッズは低くなりがちです。

• 三連複や三連単は中配当が中心
  人気馬同士で決着する場合が多いですが、時折3着に中穴馬が絡むことで中配当になるケースもあります。

6. ペースの傾向

このレースでは、スローペースになりやすいため、瞬発力勝負となることが多いです。

• スローからの瞬発力勝負
  前半のペースが緩むことが多く、最後の直線でどれだけ速い上がりを使えるかが勝負の鍵となります。

ポイント: 上がり3ハロンのタイムが速い馬を重視する。